中央魚類は1947年に設立され、日本の魚食文化の中心とも言える東京・築地市場の発展とともに成長してきた水産卸会社です。終戦後間もない食糧不足の時、都民に新鮮な魚介類を供給すべく誕生しました。屋号の㊥(マルナカ)は全国の水産関係者に親しまれ、気軽に「マルナカさん」と呼んでいただいています。
市場の中だけで商売をしているのではないかと思われがちですが、お魚や水産加工品は全国津々浦々の漁港、アメリカや東南アジア、欧州からもやってきます。そして、マルナカが取り扱った水産物は、仲卸店に卸されて食堂やレストラン、魚屋さん、寿司屋さんに出回ったり、全国に店舗を構える大手のスーパーやコンビニ、すしチェーン店などで販売されています。ですので、マルナカの仕事は卸売市場の枠を超えて広がってきています。
提供:東京都中央卸売市場
卸売市場は2018年10月に豊洲市場へ移転、新市場への引っ越しでマルナカを取り巻く環境は大きく様変わりします。全国からやってくる水産物を積載したトラックの行き先が豊洲市場になり、豊洲市場から小売店やレストランなどに搬送されていきます。これだけでも、水産物の物流が変化します。築地市場と違った新機能が備わる豊洲市場の場内の物流も新しくなります。
新しい環境の中でマルナカの社員の働き方も変わります。築地市場で築かれてきた「しきたり」も変わっていくでしょう。豊洲市場で変貌を遂げようとしているマルナカにどのような人材が必要か?私が求めるのは、責任感と情熱、そしてバランス感覚を備えた人です。
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多くの人と物品が集まるのが市場です。集まった人が様々な仕事を受け持ち、物品を動かさなければ市場は機能しません。仕事を成し遂げるには、異なる分野や違う能力をもつ人、他社の人など多くの人と協力が重要になってきますが、一面的な考え方で勝手な行動を取るような人では他からの協力は得られません。人から信頼されるには、仕事を達成しようとする責任感と情熱が大いに必要でしょう。そして、様々な価値観を理解するバランス感覚も大切です。
一方、マルナカは千葉中央魚類、柏魚市場、ホウスイ、水産流通、中央フーズなど連結会社の親会社であり、マルナカグループを形成しています。冷蔵保管やリテールサポート事業を行うグループ企業とはプロジェクトを通じて協業していますので、今後は、マルナカグループとしての大きな目標に向けて行動できる人材も必要になってきます。プロジェクトを牽引するリーダーシップ、困難な状況を打破する気概、提案力などの資質を持つ人材に魅力を感じます。真面目で明るく、ポジティブな気持ちを備えた方に出会えることが楽しみです。